使い捨てフィルターはもう古い?エコでおしゃれなペーパーレスドリッパー

date
2023.04.25

ドリップコーヒーといえば、ペーパーフィルターを利用するものが主流ですが、環境への配慮や見た目のおしゃれさから、最近ではペーパーレスタイプのドリッパーも人気が出てきています。ペーパーレスのドリッパーはゴミが出ないことはもち […]

ドリップコーヒーといえば、ペーパーフィルターを利用するものが主流ですが、環境への配慮や見た目のおしゃれさから、最近ではペーパーレスタイプのドリッパーも人気が出てきています。ペーパーレスのドリッパーはゴミが出ないことはもちろん、コーヒーが本来持つアロマをダイレクトに楽しめたりなど、メリットがたくさんあります。

 

ペーパーレスドリッパーって?どんな種類があるの?

通常のドリッパーは紙製のフィルターをセットして、そこにコーヒーを入れて抽出します。ペーパーレスドリッパーの場合は、本体がこのフィルターの役目も果たしてくれるためペーパーフィルターを使用せず、そのまま直接ドリッパーにコーヒーを入れて抽出することができます。材質は大きく分けて2タイプあり、金属製のものと陶器製(セラミック製)のものが主流になります。金属製のものはコーヒーの油分まで一緒に抽出できることから、よりコーヒーのアロマを楽しむことができます。セラミック製のものは、水に含まれる不純物なども濾過できることから全体的にまろやかな味わいになります。

 

ペーパーレスドリッパーのメリット・デメリット

ペーパーレスフィルターにはエコの観点からはもちろん、味の部分でもメリットの多いアイテムです。一方でお手入れ面など、購入前に確認しておきたい注意点もあります。

 

・ペーパーレスドリッパーのメリット

ゴミが出ないので、環境に優しい:

ペーパーレスドリッパーの最大のメリットは、フィルターのゴミが出ないためエコであるという点です。コーヒーを抽出した後に残るコーヒーかすを消臭剤や乾燥剤などとして再利用すれば、ゼロウェイストなコーヒー生活を送ることができます。

 

フィルターを購入しなくて良いので経済的:

消耗品であるペーパーフィルターの購入費が抑えられるというのも、ペーパーレスフィルターのメリットです。ドリッパーによっては専用のフィルターが必要な場合もあり、意外とランニングコストが高くついてしまうことも。また、特殊なフィルターの場合は専門店や通販などで購入しなくてはならない場合もあります。ペーパーレスであればこういった費用を節約できるだけでなく、フィルターを切らしてしまってコーヒーを淹れられない!ということもありません。

 

・ペーパーレスドリッパーのデメリット

金属製フィルターはコーヒーの微粉が気になることも:

金属製のメッシュ状のフィルターの場合、フィルターの目がきちんと細かいものを選ぶようにしましょう。物によっては抽出の際にコーヒーの微粉が混ざってしまい、少し粉っぽい口当たりになってしまうことがあります。

 

・セラミック製は定期的なメンテナンスが必要

セラミック製のドリッパーは長く使用していると、ドリッパーの本体にコーヒーの微粉が詰まって、目詰まりを起こしてしまうことがあります。そのため、3ヶ月〜半年に一回ほどのペースで焼成というお手入れをしなくてはいけません。焼成は、コンロの上に網を置き、フィルターを直火で炙るというもので、商品によってはオーブンでも対応可能です。一見面倒くさそうではありますが、きちんとお手入れすれば半永久的に使うことができます。

 

ペーパーレスフィルターで淹れたコーヒーはどんな味?

ペーパーフィルターを使用してコーヒーを抽出した場合、ペーパーフィルターがコーヒーの微粉をしっかりとキャッチするだけでなく、コーヒー豆に含まれる油分(コーヒーオイル)も吸着するため、雑味が少なくすっきりとした味になります。実は、このコーヒーオイルにはコーヒーのアロマ成分がたくさん含まれています。ペーパーレスのフィルターを使用すると、このコーヒーオイルまで一緒に抽出することができるので、コーヒー本来の味や香りをよりダイレクトに味わうことができます。また、オイルが含まれるため口あたりもまろやかでよりコクのある優しい味に感じられます。セラミック製のフィルターを使用した場合は、セラミックフィルターが浄水器のような役割も果たし、水に含まれるカルキ臭さや不純物などまでしっかりと取り除いてくれるため、まろやかで比較的クリアな味に仕上がります。

 

おしゃれで実用的!ペーパーレスフィルターおすすめ8選!

デザイン性と機能性、どちらも兼ね備えたおすすめのペーパーレスフィルターをご紹介します。

 

・KINTO SCS コーヒーカラフェセット 2cups ステンレス

おしゃれさと実用性を兼ね備えた、インテリアとしてもおすすめのステンレスドリッパーとカラフェのセットです。スタイリッシュなガラス製のカラフェは、食卓に置いてあるだけでもおしゃれで目を引くデザインです。ステンレスフィルターのドリッパーはコーヒーの油分までしっかりと抽出できるのはもちろん、シンプルなデザインでお手入れも簡単です。

 

・HARIO カフェオールドリッパー 02

特殊なステンレスのメッシュフィルターを利用したハリオのドリッパーは軽くて扱いやすいのが特徴です。持ち歩きも気を使わなくていいので、ゴミを減らしたいアウトドアシーンなどにもおすすめです。本体の下部に付いているアタッチメントが広めなので、手持ちのマグカップなどに直接置いても安定感があります。

 

・HARIO ダブルメッシュメタルドリッパー

シンプルなメッシュタイプのカフェオールに対して、こちらは特殊加工されたステンレスフィルターを二重にした特殊なフィルターが特徴です。しっかりとコーヒーオイルの質感を楽しめる一方で、コーヒーの微粉が混じりにくいためペーパーフィルターのようにクリアな味わいを実現しています。ペーパーフィルターとステンレスフィルターのいいとこ取りのようなドリッパーになります。

 

・珈琲考具 フィルターレスドリッパー 1〜4人用

目の細かいステンレス製のメッシュフィルターと独特なデザインが特徴のドリッパーです。本体下部のアタッチメント部分が足のように特殊な形状になっていることから手持ちのマグはもちろん、水筒やボトルなどに直接乗せて抽出することができるという優れものです。魔法瓶など細口のものでも上に乗せて直に抽出することができるので、マイタンブラー・マイボトル派の人におすすめです。

 

・bodum ステンレスフィルター付きドリップコーヒーメーカー

ころんとしたフォルムがかわいいコーヒーサーバーとステンレスフィルターがセットになったアイテムです。コーヒーサーバーには専用の蓋も付いているため、抽出したあとそのまま食卓や仕事部屋に置いておくことも可能です。機能性はもちろん、インテリアとしても人気が高いドリッパーです。

 

・ 39Arita セラフィルター セラミック円錐コーヒーフィルター

日本の伝統的な有田焼の技術を活かして作られた陶器製のセラミックドリッパーです。日本で唯一、特許を取得しており、その特殊な製造方法と品質の高さで人気の高いアイテムです。細かい穴が無数にある多孔質セラミックという素材で作られているため、水に含まれるカルキ臭や不純物までしっかりと取り除いてくれます。セラフィルターで抽出されたコーヒーは、非常に口当たりがまろやかで飲みやすい仕上がりになります。

 

・東洋セラミック セラミックフィルター

こちらも有田焼の多孔質セラミックを使用したセラミックフィルターです。多くのセラミックフィルターはフィルターをセットするためのフレーム(フィルター受け)が必要ですが、この東洋セラミックのフィルターは本体の外側に細い突起がついているため安定感があり、マグカップや手持ちのサーバーなどに直接置いて抽出することが可能です。サイズも大・小と2サイズあるので、自分にちょうど良いサイズが選べます。

 

・LOCA セラミックフィルター Vタイプ Regular(2〜3杯用)

全体的に丸みを帯びた作りが多いセラミックフィルターですが、こちらは最近人気の高い円錐型のドリッパーに近いV型の形状になっています。中央に水の流れが集中するため、お湯の流れがよく、比較的すっきりとした味わいになります。こちらも本体外面に小さな突起があるため、手持ちのサーバーやマグカップに直接置いて使用することができます。

 

エコだけじゃない!味わいの違いも楽しもう!

ペーパーレスドリッパーはフィルターのゴミが出ずエコであるということから、今非常に注目が集まっているアイテムです。一方で、その根強い人気を支えているのはコーヒーの豊かなアロマやまろやかな質感など、フィルターコーヒーとは違った味わいを楽しめるという点も大きく影響しています。ちょっとでも気になったらぜひこの機会に、ペーパーレスドリッパーの豊かな味わいを試してみてください。