【世界三大コーヒー】「キリマンジャロ」の味わいと特徴を解説!

date
2023.03.26

キリマンジャロコーヒーは日本では昔から人気の高い銘柄です。喫茶店やコーヒー専門店などで目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。世界三大コーヒーの一つともいわれており、世界でもかなり知名度の高いコーヒーです。 &n […]

キリマンジャロコーヒーは日本では昔から人気の高い銘柄です。喫茶店やコーヒー専門店などで目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。世界三大コーヒーの一つともいわれており、世界でもかなり知名度の高いコーヒーです。

 

世界三大コーヒーって?

世界三大コーヒーとは、その高い品質と流通量の少なさから世界的に高い人気を誇る3つの高級銘柄のことを指します。タンザニア産のキリマンジャロコーヒー、ハワイ産のコナコーヒー、ジャマイカ産のブルーマウンテンの3つが現在は世界三大コーヒーとされています。どれもクオリティーが高いのはもちろん、その希少性から世界中で高値で取引されています。

 

キリマンジャロコーヒーとは

キリマンジャロコーヒーはタンザニアにあるキリマンジャロ山で栽培されたコーヒーです。場合によってはタンザニア産のコーヒー全体をキリマンジャロということもありますが、日本では基本的にキリマンジャロ山で栽培されたコーヒーのみを指す銘柄として使われています。キリマンジャロ山は現地語で「神の家」と呼ばれるほど神聖な山で、アフリカ大陸最高峰の山としても知られています。キリマンジャロ山の中腹で栽培されるキリマンジャロコーヒーはしっかりとしたコクとキレのある酸味、華やかなアロマが特徴です。

 

キリマンジャロコーヒーの栽培環境

キリマンジャロ山は標高が5,895mと非常に高いのが特徴です。その中でもキリマンジャロコーヒーは標高1,500〜2,000mほどの山脈地帯で栽培が行われています。標高が高いことから、昼夜の気温差が非常に高く、降水量も多いためコーヒー栽培には適した土地であるといえます。また、活火山でもあるキリマンジャロ山の土壌は、かつての噴火の際に降り注いだ火山灰が含まれているため水はけがよく、肥沃な土壌を形成しています。

 

キリマンジャロコーヒーの歴史

キリマンジャロコーヒーは世界的にも有名ですが、その歴史はあまり長くはありません。タンザニアでコーヒー栽培が開始されたのは、1890年代にキリスト教の宣教師によりコーヒーの苗木が持ち込まれたのがきっかけといわれています。タンザニアは当時、東アフリカを統治していたドイツの支配下にあったため、ドイツの先導の元、コーヒーの栽培が推進されていきました。

しかし、タンザニアでのコーヒー栽培は、コーヒー栽培に関する知識を持った人材がいなかったことから一度は衰退の危機に瀕します。しかしある時、タンザニアの高地にあるチャガ族という民族に割り当てられた土地でコーヒーの栽培が成功していることが発見され、次第にキリマンジャロ山の山脈地帯でのコーヒー栽培が見直されるようになりました。

 

キリマンジャロコーヒーはどんな味?

キリマンジャロコーヒーは、「野生的」とあらわされることもあるほどパンチのあるコーヒーとして知られています。オレンジやレモンのような軽やかな柑橘系の酸味と、ダークチョコレートのような深いコクがあります。酸味と苦味のバランスが絶妙で、口の中できちんと調和するのがキリマンジャロコーヒーの特徴です。また、フローラル系の華やかな香りがあり、一口飲むとふわっと良質なアロマが広がります。日本ではコーヒーの酸味が苦手という人も多いですが、キリマンジャロコーヒーはしっかりとコクもあるので、酸味系の中では比較的飲みやすい印象です。

 

キリマンジャロコーヒーの等級の付け方

コーヒーの等級とは、その国ごとに独自に決められたコーヒーのランク付けのことです。タンザニアでは、コーヒーの等級を基本的に豆のサイズ(スクリーンサイズといいます)によってグレード分けしています。そのグレードは最高品質を意味するグレードAAを筆頭に5段階に分かれています。一番上質な豆から順に、AA、A、B、AB、Cという風に格付けされます。AAサイズは5段階の中でも非常に厳しい審査を通った豆のみに与えられます。スクリーンサイズの規定を満たしていることに加え、割れ豆や死に豆と呼ばれる欠点豆の有無や豆の色など、細かい条件が与えられています。

 

キリマンジャロコーヒーのおすすめの飲み方

キリマンジャロコーヒーはしっかりとした酸味があるので、基本的にはブラックで飲むのがおすすめです。特に、その華やかなアロマを活かせるドリップコーヒーや、フルーティーな酸味を際立たせてくれるコールドブリューは相性が良いといえます。キリマンジャロコーヒーのコクを活かしたい場合は、コーヒーのオイルまで一緒に抽出できるフレンチプレスで淹れるのもおすすめです。ミルクを入れて飲みたい場合は、コクが際立つ中煎りから深煎りのものを選ぶようにすると、ミルクと酸味が喧嘩せずに楽しめます。

 

キリマンジャロコーヒーのおすすめの焙煎度合い

キリマンジャロコーヒーは、比較的どのような焙煎度合いでも美味しく楽しむことができます。すっきりとした酸味をより楽しみたいのであれば浅煎りのものを、しっかりとしたコクや苦味を感じたいのであれば中煎り〜深煎りがおすすめです。キリマンジャロコーヒーの酸味は深煎りにしても消えない力強さがあるので、コクも酸味も両方欲しいという人にはおすすめの豆になります。

 

キリマンジャロコーヒーはどこで買える?

キリマンジャロコーヒーは有名な銘柄なのでコーヒー豆の専門店や喫茶店など、比較的色々な場所で手に取ることができます。日本では非常に知名度が高く人気があるため、場合によってはスーパーなどでも取り扱いがある場合があります。キリマンジャロコーヒーは100gで1000円前後と、その希少性の割には比較的控えめな価格帯で購入することができます。現在はネットでも簡単に良質なキリマンジャロコーヒーが買えるので、近くにお店がない人はオンライン購入もおすすめです。

ただし、あまりにも安価なものはキリマンジャロに他の豆を混ぜたキリマンジャロブレンドであることも多いので、購入前にチェックが必要です。ブレンドが必ずしも悪いとはいえませんが、キリマンジャロ本来の味を試してみたいのであれば、キリマンジャロブレンドは避けるようにしましょう。

 

キリマンジャロコーヒーの華やかな酸味を楽しもう!

キリマンジャロコーヒーの特徴は華やかでキレのある酸味と、それに負けない深い苦味とコクにあります。良質な豆だからこそ実現できる絶妙な酸味と苦味のバランスを、ぜひこの機会に味わってみてください。