おいしいデカフェアイスコーヒーの作り方

date
2023.03.27

日本の暑い夏には欠かせないアイスコーヒー。自宅でまとめて抽出して家族で飲んでいるという人も多いのではないでしょうか。その飲みやすさからついついたくさん飲んでしまいがちなアイスコーヒーも、デカフェで作ればカフェインの心配は […]

日本の暑い夏には欠かせないアイスコーヒー。自宅でまとめて抽出して家族で飲んでいるという人も多いのではないでしょうか。その飲みやすさからついついたくさん飲んでしまいがちなアイスコーヒーも、デカフェで作ればカフェインの心配はありません。

 

そもそもデカフェのコーヒーとは?

デカフェはカフェインを含んでいるものから特殊な製法でカフェインを除去したものをさします。デカフェの表記ができるのはカフェインを90%以上除去したものとされていますが、現在は技術も日々進化しており、最新の技術を使えば99%以上のカフェインを品質を損なうことなく、かつ安全に除去することが可能です。

 

デカフェのコーヒーはどんな味?

コーヒーのカフェインは、主にコーヒーの苦味を形成する成分となっています。そのため、デカフェのコーヒーはカフェインの入っている通常のコーヒーに比べて、味に丸みがありまろやかな仕上がりになっているものが多いです。ただし、コーヒーの苦味を形成する成分はカフェインだけではないので、カフェインを抜いたからといって全く苦味のないコーヒーができるわけではありません。

また、現在はコーヒー本来のアロマや風味を損なうことなく、純粋にカフェインのみを除去する技術が発達してきているため、元のコーヒーよりも少しマイルドというくらいの違いしかありません。最近ではスペシャリティーコーヒーの店からもこだわりのデカフェが多く販売されるようになり、自分の好みにあった美味しいデカフェが以前よりも手軽に手に入るようになってきています。

 

デカフェアイスコーヒーの作り方

デカフェのアイスコーヒーの淹れ方は、基本的に普通のコーヒーと差はありません。これは、ホットのコーヒー(ドリップコーヒーやエスプレッソ)に関しても同じことが言えます。通常のコーヒーと同様、豆の焙煎度合いや好みによって、豆の挽き方や、お湯の量を調整することはありますが、デカフェだからといって特別な淹れ方をしたり、専用のコーヒー器具が必要だったりということはありません。

 

・ドリップ編

材料

  • コーヒー豆 20g
  • お湯 160g
  • 氷 160g

 

必要な器具:

  • コーヒーサーバー
  • ドリッパー
  • コーヒーフィルター
  • ケトル
  • はかり
  • タイマー

 

作り方:

  1. ①コーヒーサーバー(大きめのグラスであれば、直接グラスに抽出するのもOKです)に氷を入れる
  2. ②ドリッパーにペーパーフィルターとコーヒーをセットする
  3. ーーータイマースタートーーー
  4. ③40gのお湯を中心から円を描くように注ぎ、40秒待つ
  5. ④60gのお湯(合計100g)を全体に均等に注ぎ、タイマーが1:30になるまで待つ
  6. ⑤60gのお湯(合計160g)を全体に注ぎ、落ちきるまで待つ
  7. ⑥ドリッパーを外し、サーバーの中でしっかりとコーヒーを攪拌させてグラスに注ぐ

 

ドリップでアイスコーヒーを作る際のポイントは「急冷」です。このレシピでは氷の上に直接ドリップしていますが、冷たいコーヒーを作る際は淹れた瞬間から急冷することで、コーヒーの香りや風味が逃げず、しっかりとした味の輪郭を保つことができます。

抽出した後に、冷蔵庫でゆっくり冷やすパターンもありますが、デカフェのコーヒーはカフェインがないことでぼやっとした印象になりがちなので、デカフェでアイスコーヒーを作る際は急冷するのがおすすめです。

 

・水出しコーヒー(コールドブリュー)編

材料:

  • 水 700ml
  • コーヒー 60g

 

必要な器具:

  • 水出しコーヒー専用ボトル or お茶パック

 

作り方:

  1. ①水出しコーヒー専用のボトルにコーヒーをセット、もしくはお茶パックにコーヒーを淹れて水差しやボトルに入れる
  2. ②水をゆっくり注ぎ、ボトル全体を軽く揺らして攪拌する
  3. ③冷蔵庫に入れ5〜8時間を目安に抽出する
  4. ④コーヒーを取り出し、冷蔵庫で保管

 

水出しコーヒーのコーヒーと水の量は1:10〜12が目安とされています。また、専用のボトルやお茶パックがない場合は、ボトルにそのままコーヒーと水を注ぎ、抽出後はドリップコーヒーのペーパーフィルターなどを利用してコーヒーをこしても大丈夫です。

 

抽出後の保存期間は?冷蔵庫で保存できる?

アイスコーヒーも基本的には抽出後、すぐに飲みきってしまうのがおすすめです。ただし、冷蔵庫であれば1〜2日は保存可能です。2日目以降も飲むこと自体は問題ありませんが、本来の風味は落ちてしまっているので、美味しく楽しみたい場合はできるだけ早めの消費がおすすめです。

 

デカフェアイスコーヒーとミルクの相性は?

デカフェのアイスコーヒーはミルクとの相性も抜群です。水出しコーヒーの場合はドリップコーヒーよりも比較的すっきりした味わいになりやすいので、しっかりと深煎りの豆を使うとよりミルクとの相性が良く感じられると思います。逆に浅煎りのデカフェアイスコーヒーの場合は、苦味も控えめでどちらかというとアイスミルクティーのような飲みやすさがあります。好みに合わせて色々と試してみてください。

 

おすすめアレンジ!ミルクブリュー

ミルクブリューとは、コーヒーをお湯や水ではなくミルクを使って抽出する方法です。ミルクだけで紅茶を煮出すロイヤルミルクティーに近いイメージの抽出方法になります。

アイスの場合は水出しコーヒーと同じ方法で、水の代わりにミルクだけを使って抽出します。また、ホットの場合は小鍋に牛乳を入れて温め、沸騰する直前にコーヒーの粉を入れて抽出します。抽出後は茶こしやドリップ用のフィルターなどでこすだけで、しっかりとミルク感のある濃厚なコーヒーが仕上がります。ミルク感の強いコーヒーやアイスラテが好きな人におすすめの淹れ方です。

 

デカフェのカフェオレベース・コーヒーベースを活用しよう

カフェオレベースとは、コーヒーの抽出液を凝縮したもので、物によっては砂糖などで甘みがつけられているものもあります。飲み方はとても簡単で、ミルクや冷水で割って飲むだけという手軽さがポイントです。最近はデカフェのカフェオレベースも多く、保存も効くので、贈り物などにも人気があります。自宅で手軽に冷たいコーヒーが飲みたい場合は、デカフェのカフェオレベースを活用するのも一つの手です。

 

デカフェを活用してアイスコーヒーを楽しもう

お家時間が増えて、自宅でコーヒーを楽しむ機会が増えてきた分、毎日のカフェインが気になるという人も多いのではないでしょうか。特にアイスコーヒーは、水出しで一気に入れて冷蔵庫で保管しているなんていうご家庭も多いかと思います。カフェインレスのコーヒーならしっかりコーヒーの風味を楽しみつつも、体に優しく家族みんなで楽しめるので、これを機にぜひデカフェのアイスコーヒーも試してみてください。