
水出しコーヒーを意味する「コールドブリュー」は有名ですが、牛乳を使ってコーヒーを抽出する「ミルクブリュー」はご存知でしょうか。普通にお湯や水を使ってコーヒーを抽出するのとは一味違った、濃厚な味わいが楽しめます。普段、コーヒーはブラック派の人もぜひ一度は試してみてください。
ミルクブリューとは?
ミルクブリューはその名の通り、ミルクを使用してコーヒーを抽出する方法で、ホットでもアイスでも楽しむことができます。アイスの場合は水出しコーヒーの牛乳版で、ホットの場合は紅茶を牛乳で煮出すロイヤルミルクティーに近いイメージになります。ドリップコーヒーにミルクを淹れたカフェオレと違い、一切水を使わないためしっかりと濃厚なミルクの味が楽しめます。
ミルクブリューで淹れたコーヒーはどんな味?
ミルクブリューで淹れたコーヒーはとにかく濃厚で、お店で飲むラテのような味わいが楽しめます。水が一切使われていないため、クリーミーで優しい味わいが楽しめます。コーヒーは苦くて苦手だという人も、ミルクブリューの優しい味には虜になってしまうかもしれません。
ミルクブリューのメリット・デメリット
コーヒーの最新トレンドとして密かに人気が出てきているミルクブリューですが、そのメリットとデメリットを紹介します。
・ミルクブリューのメリット
自宅で濃厚なミルクコーヒーが飲める:
今までは、自宅で淹れるミルクコーヒーはドリップコーヒーに牛乳を入れるいわゆる「カフェオレ」スタイルが定番でした。カフェオレの場合、抽出の際にお湯を使用しているため、どうしても抽出後のコーヒーに含まれる水の割合が高くなり、全体的に軽い仕上がりになってしまいます。エスプレッソをベースとしたカフェラテは水がほとんど入らないため濃厚ですが、自宅で再現するためには高額なエスプレッソマシーンが必要になってきます。そういった意味では、ミルクブリューは簡単に濃厚なミルクコーヒーを淹れることができる画期的な抽出方法になります。
特別なコーヒー器具が要らない:
コールドブリュー同様、ミルクブリューは基本的に特別な抽出器具を揃える必要がありません。自宅にあるものですぐに試すことができるので、お手軽な抽出方法になります。
・ミルクブリューのデメリット
衛生面に注意!:
コーヒーと水だけで抽出する方法と違い、ミルクブリューは牛乳を使っているためアイスで抽出する際は注意が必要です。しっかりと冷蔵庫で保管することはもちろん、必ず清潔なボトルを使うようにしてください。また、通常のコールドブリューやドリップコーヒーは多少であれば常温で置いておいても大丈夫ですが、ミルクブリューの場合は抽出したらすぐに飲みきるか、きちんと冷蔵庫で保管して早めに飲みきるようにしなくてはいけません。
質の良いミルクを使わないと失敗する可能性大:
ミルクブリューの出来は、コーヒーの質はもちろんミルクの質にもかなり左右されます。低脂肪の安い牛乳を使ったり、あまり新鮮ではない牛乳を使った場合、予想していた濃厚さが出なかったり、牛乳の生臭さが際立ってしまったりする場合があります。
ミルクブリューの抽出方法(ホット・アイス)
ミルクブリューは、意外にも簡単に自宅で作ることができます。特別なアイテムは特に必要ないのでぜひ挑戦してみてください。
<ホットミルクブリュー>
用意するもの:
- コーヒー 20g
- お茶パック
- 牛乳 250ml
淹れ方:
- 小鍋に牛乳を入れて、弱火で沸騰直前まで温めます。
- 牛乳がふつふつと湧いてきたら、お茶パックに入れたコーヒーを入れます。
- 優しく揺すりながら、2分ほど煮出します。
- お茶パックを取り出して、完成です。
コーヒーの量や煮出し時間は好みで調整してみてください。また、お茶パックが自宅にない場合は、そのままコーヒーの粉をミルクに入れて煮出してから、目の細かい茶こしで漉しても大丈夫です。
<アイスミルクブリュー>
用意するもの:
- コーヒー 40g
- 牛乳 700ml
- 水出しコーヒー用ボトル
淹れ方:
- ボトルに牛乳とコーヒーをいれる
- 冷蔵庫に入れて、8時間かけて抽出する
- コーヒーを取り出し、完成
水出し専用のボトルがない場合は、ホットの場合と同様にお茶パックを活用してもOKです。また、お茶パックもない場合は、そのまま水差しやタンブラーなどに牛乳とコーヒーを入れて、抽出後にドリップ用のペーパーフィルターなどで漉すやり方でも大丈夫です。衛生面が気になる場合は、少しだけ量を減らした牛乳パックに直にコーヒーを淹れて、牛乳パックのまま抽出するのも裏技としておすすめです。
また、現在は市販のコールドブリュー用のコーヒーパックが販売されていますが、それをそのままミルクブリューに使用することもできます。
ミルクブリューはデカフェにもおすすめ
ミルクブリューに使う豆は基本どんなものでも構いません。もちろんデカフェの豆でも問題なく美味しく淹れることができます。カフェインのないデカフェ豆で淹れた場合、より牛乳の甘さやミルキーさが際立ち、飲みやすいコーヒーに仕上がります。
ミルクを変えてアレンジを
ミルクブリューに使うミルクは別に牛乳でなくても構いません。いわゆる植物性のミルクでも、ミルクブリューに使用することができます。特にコーヒーと相性が良くおすすめなのがオーツミルクです。しっかりと甘みがあり、コーヒーの味と喧嘩することが少ないオーツミルクは、コーヒー業界でも人気の植物性ミルクです。色々なミルクと合わせてぜひ自分のお気に入りのミルクブリューを見つけてみてください。
新しい抽出方法で、おうちコーヒーに広がりを
ミルクブリューは近年人気が出てきた新しい抽出方法です。普段はブラック派の人も、もしかしたら新しい味にハマってしまうかもしれません。この機会にぜひチャレンジして、ぜひおうちコーヒーのバリエーションを増やしてみてください。