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基本のコーヒーの淹れ方

date
2022.06.22

コーヒーは、道具選びや淹れ方によって味が大きく変わります。ここでは、コーヒーを淹れるときに必要な道具やドリップの工程、ポイントなど、基本的なコーヒーの淹れ方について説明しています。

コーヒー

基本のコーヒーの淹れ方

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用意するもの

ドリッパー
ペーパーフィルター(ドリッパーのサイズに合うもの)
サーバー

メジャースプーン
コーヒー豆
細口のケトル

コーヒーカップ

 

あると便利なもの

キッチンスケール

おいしく淹れるための分量

おいしく淹れるための分量

コーヒーをおいしく淹れるポイントとして、豆とお湯の比率である「抽出比率」というものがあります。国際的な基準でもあり、最適なおいしさを引き出すことができるこの抽出比率は、ドリップコーヒーでは「1:16」とされています。豆とお湯の比率は出来上がりのコーヒーの味を大きく左右するため、キッチンスケールなどで測りながらドリップすると味を均等に仕上げることができます。

1人分・・・10~12g  お湯の目安 160g~200g
2人分・・・20g前後  320g前後

コーヒーを淹れてみよう

【1】使用する道具をお湯で温める

ドリッパーやサーバー、コーヒーカップやメジャースプーンをお湯で温めます。これはコーヒーの風味をできるだけ損なわないようにするためです。
沸かしたお湯でドリップするとき、お湯の温度はだいたい90度から95度ほど。ここから抽出されたコーヒーは、80度前後になります。温めた道具を使用するひと手間で、香豊かなコーヒーを味わうことができます。
※画像:お湯でコーヒーを温める

 

【2】ペーパーフィルターをドリッパーにセットする

ペーパーフィルターはドリッパーの内側にぴったりと沿うように設置します。このときギザギザとした接着部分を一方に折ってからペーパーフィルターを広げると、きれいな円錐上に広がります。さまざまなサイズのペーパーフィルターがありますが、必ずドリッパーのサイズと合うものを用意しましょう。

※画像:ペーパードリッパーを広げる

【3】お湯を注いでコーヒーを蒸らす

ペーパーフィルターがセットできたら、コーヒー豆をメジャースプーンで入れます。このとき豆が山になったりくぼみになったりしないよう、ドリッパーをトントンと叩いて表面を平らにならします。
沸かしたお湯を中央からゆっくりと注ぎ、円を描くように注ぎ口を回しながら豆全体に水分が浸み込む程度の量を注ぎます。ドリッパーから数滴ポタポタとコーヒーが落ちる程度までお湯を注いだら、そこから20秒蒸らします。

 

コーヒーをおいしく淹れるために「蒸らし」の工程は非常に重要です。コーヒーは、焙煎時に二酸化炭素や炭酸ガスなどを豆に含みます。お湯を注いで蒸らすことでこのガスを抜き、豆の表面積を広げることであとあとのドリップでしっかりとコーヒーの成分を抽出することができるのです。

【4】お湯を注ぐ

20秒待ったら、2回目のお湯を注ぎます。お湯を注ぐ際、注ぎ口はドリッパーの中心から小さく「の」の字を描くようにゆっくりと回しながら注ぎます。2回目は多めにお湯を注ぎ、3回目、4回目と徐々にお湯の量を少なくしながらお湯を注ぎきります。

このとき焦って一気にお湯を注いでしまうとドリップ速度が追い付かずコーヒー豆があふれてしまうため、注ぐお湯の量とサーバーに落ちるコーヒーの量を意識しながらお湯を注ぎましょう。

ドリッパーにお湯を注ぐ

【5】ドリッパーを外すタイミング

お湯を注ぎ終わったら抽出を待ちますが、このときお湯が全て落ちきる(ドリッパーからポタポタとコーヒーが落ちている状態になる)前にドリッパーを外します。コーヒーを淹れる際、ドリップの最後の方は豆の雑味や苦味が多くなってしまうため、雑味が混ざる前にドリッパーを引き上げましょう。

【6】コーヒーカップに注ぐ

抽出したコーヒーを温めたコーヒーカップに注ぎます。コーヒーを実際に飲むとき、その温度は68~70℃がもっとも風味が豊かでおいしいといわれています。コーヒーを冷まさないようドリップしたりカップを温めておくことはもちろん、熱すぎる場合には少しだけ冷ますとおいしくいただけます。