【世界三大コーヒー】ハワイ「コナコーヒー」の特徴と人気の理由を解説!

date
2023.03.25

ハワイのコナコーヒーといえば、お土産でもらったことがあるという人も多いのではないでしょうか。コナコーヒーは、世界三大コーヒーの一つにも選ばれているほどの人気銘柄です。ハワイといえば、日本では観光地としてのイメージが強いで […]

ハワイのコナコーヒーといえば、お土産でもらったことがあるという人も多いのではないでしょうか。コナコーヒーは、世界三大コーヒーの一つにも選ばれているほどの人気銘柄です。ハワイといえば、日本では観光地としてのイメージが強いですが、実はコーヒー産業も盛んで世界から注目を集めています。

 

世界三大コーヒーって?

世界三大コーヒーとは、その高い品質と流通量の少なさから世界的に高い人気を誇る3つの高級銘柄のことを指します。タンザニア産のキリマンジャロコーヒー、ハワイ産のコナコーヒー、ジャマイカ産のブルーマウンテンの3つが現在は世界三大コーヒーとされています。どれもクオリティーが高いのはもちろん、その希少性から世界中で高値で取引されています。

 

コナコーヒーの特徴

コナコーヒーは、アメリカのハワイ島西部に位置するコナ地区で栽培されているコーヒーのことを指します。南国ハワイのイメージのようにとてもフルーティーで、トロピカルフルーツを思わせるような甘みと華やかな酸味があるのが特徴です。アメリカでは唯一ハワイでのみコーヒー栽培が行われていることもあり、ホワイトハウスでの晩餐会などではこのハワイコナを使ったコーヒーが振舞われているという話も。観光産業と合わせて、ハワイの重要な産業の一つになっています。

 

コナコーヒーの栽培環境

ハワイ島は、コーヒー栽培に適した気候条件であるといわれる赤道を中心とした北緯25度・南緯25度のエリア、いわゆる「コーヒーベルト」の中に属しています。海洋性気候で昼夜の寒暖差が大きく、日照時間や雨量も豊富で、コーヒー栽培には非常に向いているといえます。また、ハワイといえばキラウエア火山をはじめとする活火山も有名ですが、火山灰により形成された土壌は水はけが良く肥沃で、コーヒーの木に多くの栄養分を与えてくれます。現在は、マウイ島やカウアイ島などコナ地域以外でもコーヒーの栽培が試みられているようですが、コナ地域で栽培されているコーヒーにはやはり品質が及ばないとされています。

 

コナコーヒーの歴史

ハワイでのコーヒー栽培の歴史は、19世紀初頭にハワイ王国のカメハメハ2世がロンドンを訪問し、初めてコーヒーを味わったところから始まります。カメハメハ2世は非常にコーヒーを気に入りましたが、ロンドン滞在中に不幸にもハシカが原因で亡くなってしまいます。この滞在に同行していたオアフ総督は、帰路の途中に立ち寄ったブラジルからコーヒーの苗を持ち帰り、オアフ島にあるポギ農園に植えました。

オアフ島ではコーヒー栽培は定着しませんでしたが、その後、観賞用として持ち込まれたハワイ島のコナ地域でコーヒーの木がめざましく成長を遂げたことから、コナ地域でのコーヒー栽培が始まりました。

 

コナコーヒーはどんな味?

コナコーヒーはそのフルーティーさと華やかなアロマが特徴といわれています。トロピカルフルーツを思わせるようなしっかりとした甘みと酸味があり、全体的に軽い口当たりになっています。コクや苦味は少なく、どちらかというとまろやかですっきりとした印象です。

 

コナコーヒーの等級の付け方

コナコーヒーの等級は、スクリーンサイズ(豆の大きさ)と欠点豆の量によって格付けされています。ハワイ州農務局により厳格に検査され、最高品質のものから順番に、エクストラファンシー・ファンシー・No.1・セレクト・プライムの5段階に格付けされます。この5つの等級から外れたものは、たとえ同じコナ地域で栽培されていたとしてもコナコーヒーと名乗ることはできず、ハワイアンコーヒーという名で出荷されます。最高級のエクストラファンシーに選ばれるコナコーヒーは全体の15%以下といわれています。

 

コナコーヒーのおすすめの飲み方

コナコーヒーは、フルーティーなアロマや滑らかな口当たりが特徴です。しっかりとした果実感を味わいたいのであれば、浅煎りのドリップや、コーヒーのオイルまで一緒に抽出できるフレンチプレスでの抽出がおすすめです。ミルクとの相性も悪くはありませんが、苦味やコクが少ないので、ミルクと合わせるとミルクティーのような淡い印象になります。夏場であればアイスコーヒーや、よりフレッシュな甘みと酸味が楽しめるコールドブリューとも相性が抜群です。

 

コナコーヒーのおすすめの焙煎度合い

コナコーヒーの特徴でもあるフルーティーな味わいや華やかなアロマを楽しむためにも、浅煎り〜中煎りくらいがおすすめになります。あまり焙煎が深すぎると、コナコーヒー独特の軽い口当たりやフレッシュな酸味が消えてしまいます。

 

コナコーヒーはなぜ高い?

コナコーヒーが高価な理由には、そのクオリティーや希少性に加えて、ハワイコナがコーヒー栽培が行われている地域の中で唯一、先進国であるアメリカで栽培されているという点も挙げられます。人件費はもちろん、水道光熱費や諸々の費用なども他のコーヒー栽培国に比べるとかなり高騰しており、それがコナコーヒーの価格にも反映されています。

 

コナコーヒーはどこで買える?

コナコーヒーはハワイのお土産として定番ですが、日本でもコーヒー豆の専門店や通販などで比較的簡単に手に入れることができます。ただし、コナコーヒーは10%以上コナコーヒーが配合されていれば「コナ・ブレンド」と名乗ることができるので、ブレンドのコナコーヒーを購入する際はどれくらいコナコーヒーが配合されているのかチェックが必要です。コナコーヒー本来の味を楽しみたいのであれば、多少値は張りますがストレートのコナコーヒーがおすすめです。

 

・コナコーヒー専門カフェ「ISLAND VINTAGE COFFEE」で本場の味を

日本でコナコーヒーを試してみたいと思ったら、アイランドヴィンテージコーヒーを訪れてみるのもおすすめです。本場ハワイのホノルル発祥のカフェで、ハワイアンスペシャリティーコーヒーとして人気のお店です。カフェで提供しているコーヒーは100%ハワイ産のコナコーヒーとカウコーヒー(ハワイ・カウ地区で栽培されたコーヒー)を使用しています。コナコーヒーの最高ランクでもあるエクストラファンシーも提供しているので、アサイーボウルやパンケーキなど、ハワイらしいカフェメニューと合わせてハワイの雰囲気を楽しんでみてください。

https://www.islandvintagecoffee.co.jp/

 

トロピカルなコナコーヒーでハワイの雰囲気を感じよう

ハワイの気候を連想させるようなフルーティーなコナコーヒーは、柔らかな口当たりと華やかなアロマで、本当にハワイにいるような明るい気持ちにさせてくれるコーヒーです。酸味はありますが滑らかで飲みやすい酸味で、全体的にバランスも良いものが多いので、ぜひハワイに思いを馳せながら飲んでみてください。