ハーフデカフェは、その名の通りコーヒーに含まれるカフェイン量を約半分に抑えた新しいコーヒーのスタイルです。通常のコーヒーともデカフェのコーヒーとも異なるスタイルで今注目を集めています。カフェインが半分入っているなら意味がないのでは?と思う人もいるかもしれませんが、体調やシーンに合わせてカフェイン量をコントロールしたい人達の間で、密かに人気が出てきています。
そもそもハーフデカフェとは?
ハーフデカフェはハーフカフェインレスとも呼ばれ、コーヒーのカフェイン含有量を50〜60%ほどに抑えたコーヒーのことを指します。カフェインを可能な限り除去しているデカフェのコーヒー豆に対して、ハーフデカフェはあえて半分ほどカフェインを残した状態にしています。ただし、多くのハーフデカフェのコーヒー豆は、カフェイン除去の段階で除去率を半分ほどに留めているという訳ではなく、カフェインを除去したデカフェのコーヒー豆と通常のコーヒー豆を半分ずつブレンドすることでハーフデカフェの豆としています。
ハーフデカフェを飲むメリット
ハーフデカフェは「カフェインを摂取できない訳ではないが、カフェインの摂取量が気になる」という人をターゲットとして作られました。コーヒーを一日に何杯も飲むので1杯のカフェイン量を抑えたいという人や、午後や夕方以降にコーヒーを飲みたいがカフェインは朝よりも少なめがいいといった人におすすめになります。
今までは、カフェでカフェインの量を抑えたいという時、「コーヒーのショットの量を半分で」「ショット少なめで」といった注文の仕方をしていた人も多いかと思います。これだと確かにカフェイン量は控えられますが、コーヒーの味は必然的に薄くなってしまいます。しかし、ハーフデカフェの豆を使えばコーヒーの味や風味はそのまま、カフェイン量のみを半分にすることができるのです。
自分でも作れる!自宅で簡単ハーフデカフェ
ハーフデカフェのほとんどは、デカフェの豆と通常のコーヒー豆を半分ずつブレンドすることで作られています。そのため、同じコーヒー豆でデカフェの豆と普通の豆を購入し、半量ずつブレンドすれば、自宅でも簡単にハーフデカフェのコーヒー豆を作ることができます。
以前は、デカフェの豆というと美味しくなさそうなイメージが強かったかもしれませんが、最近ではカフェイン除去の技術も格段に上がり、コーヒーの風味や味を損なわずにカフェインだけを除去できるようになってきました。クオリティーの高いデカフェ豆が簡単に手に入るようになってきているので、気になったらぜひ自宅でもハーフデカフェを試してみてください。
カフェインは悪者ではない?カフェインのメリット・デメリット
最近は健康や美容目的でもデカフェの豆が流行ってきていますが、摂取量やタイミングを見誤らなければ、カフェインにはメリットも多くあります。
・カフェイン摂取のメリット
覚醒作用で集中力アップ:
カフェインに含まれる覚醒作用には、眠気を冷まし集中力を高める効果があります。そのため、勉強や仕事中、トレーニング前などはもちろん、気分を切り替えたい時などにも有効です。また、コーヒーに含まれるカフェインは、疲れの信号の働きを弱め一時的にブロックする効果もあります。摂取のしすぎは体によくありませんが、疲れが抜けない時や、どうしても頑張りたいここぞという時にカフェインを摂取すると疲労を感じにくくなるという効果もあります。
脂肪燃焼効果でダイエットにも:
カフェインには基礎代謝を上げ、脂肪の燃焼を促す効果もあるとされています。そのため、朝のコーヒーは脳を活性化させるだけでなく、基礎代謝を上げて体を目覚めさせる効果もあります。ダイエット目的で普段のドリンクをブラックコーヒーに置き換えるという人も増えてきています。
・カフェイン摂取のデメリット
眠りを妨げてしまうことも:
カフェインを多量に摂取してしまうと、交感神経が刺激され入眠障害を引き起こしてしまうことがあります。海外では夕食後にコーヒーを飲む文化がある国もありますが、良質な睡眠のためには基本的には就寝前はカフェインの摂取を控えるのがおすすめです。
胃の不快感:
カフェインの過剰摂取は胃痛や胸焼けなどといった胃の不調をもたらすこともあります。飲みすぎると吐き気をもよおしてしまうこともあるので、胃が弱い人は特に注意が必要です。
コーヒーとの向き合い方を考える「カフェインコントロール」
カフェインコントロールとは、「カフェインの摂取量を自分でコントロールする」という新しいコーヒーとの付き合い方です。朝の一杯は通常のコーヒー、午後のリラックスタイムはカフェイン半分、夕方以降はデカフェにするといったようにその時の気分や体調、ライフスタイルに合わせてカフェインの摂取量に気をつけ、効率的にカフェインを活用していこうという考え方になります。カフェインの摂取に問題が無い人でも夜はコーヒーを控えたり、1日に飲む杯数を決めたりしている人は多いかと思います。ハーフデカフェというスタイルは、カフェインコントロールには欠かせない存在です。
ハーフデカフェを扱うコーヒーブランド
・HALF DECAF COFFEE
画像出典:HALF DECAF COFFEE(https://www.halfdecafcoffee.com/)
その名の通り、ハーフデカフェのコーヒーのみを専門に扱うコーヒーブランドです。ハーフデカフェのコーヒー豆だけでも多くの種類を扱っており、挽き売りにも対応しています。普通にコーヒーを選ぶように、好みの味のハーフデカフェのコーヒーを選ぶことができます。ギフトセットやドリップバッグの取り扱いもあるので、贈り物としてもおすすめです。
・CHOOZE COFFEE
画像出典:CHOOZE COFFEE(https://choozecoffee.com/)
「カフェインの量を自分で選べる」がコンセプトの新しいコーヒーブランドです。通常のカフェインありの豆やデカフェ豆に加えて、カフェイン量が半分に抑えられたハーフデカフェの取り扱いもあります。種類が豊富なのはもちろん、同じ種類の豆でカフェインありとデカフェ、ハーフデカフェの豆を取り扱っているのもポイントが高いです。カフェインありとデカフェの豆を一緒に購入すれば、カフェイン半分だけでなく、カフェイン4分の1や、カフェインありとデカフェ7:3など、自分で好みのカフェイン量の豆をブレンドすることできます。
ハーフデカフェで上手にカフェインコントロールを
ハーフデカフェのコーヒーは、今までカフェインありかデカフェかの二択しかなかったコーヒー業界にとっては新しい風と言えるでしょう。コーヒーを無理なく適度に楽しめるよう、ぜひハーフデカフェというコーヒーの存在を覚えておいてください。またハーフデカフェは自宅でも簡単に作れるので、気になったらぜひこの機会に試してみましょう。